こんにちは、メガネです。
ビジネス実務法務、挑戦してみたいけど実際取得するメリットって何かな?
私がビジネス実務法務2級を取得してから感じたメリットやギャップについて実体験をもとに紹介します。
・就職・転職での効果は一部職種の方のみと限定的!
・コンプライアンスを重視する上場企業でも一部効果あり!
・まだまだ認知度は低く自己啓発要素も低いとは言えない!

ビジネス実務法務のメリット
就職・転職での効果は限定的だがある
就職・転職で効果を発揮するのは限定的で、以下の方たちです。
・法務部
・労務部
・営業部
・新卒
・中小企業の事務職
法務・労務
法務・労務の方達に実務と直結しますので、役立つのがイメージしやすいと思います。
また、ある程度の知識を保有していることを資格という形で証明できますので、
就職・転職でもアピールできます。
営業
意外かもしれませんが、営業の方にも大変役立つ資格です。私の会社でも事業所の営業担当から頻繁に法務部に電話がかかってきます。
営業がビジネス実務法務検定を取得するということは、業務の中で契約や法律に関する内容を自分でジャッジが可能とになります。
また法務担当者ともスムーズに会話ができるようになり、業務スピードもあがるでしょう。
新卒(就職活動)
新卒としては、コンプライアンスに対する理解をアピールできます。
SNS関連の問題もそうですが、上場企業は特にコンプライアンスを重視しています。
そういった中でビジネス実務法務を取得していると、少し違った角度で他選考者と差別化を図ることが可能です。
中小企業の事務職
中小企業の事務職では、特定の職種だけではなく幅広い知識が求められることが少なくありません。
その際、頻繁にあるわけではありませんが処理が法律の面で問題ないのかどうかを判断することもあります。
勿論法律の専門家にも確認しますが、法律の専門家と会話するには基礎的な知識は必要不可欠です。
守備範囲が広い中小企業の事務職では、法律の知識は必ず役に立ちます。
ニュースの理解が深まる
これはビジネス実務法務に限った話ではありませんが、ニュースの理解が深まります。
例えば、ニュースで独禁法や公正取引委員会といった言葉を耳にすることがありますよね。
古いニュースだとJASRACの独禁法違反に対する排除措置命令などが挙げられます。詳細は割愛しますが、JASRACは過去にも公正取引委員会より排除措置命令を受けており、不服申し立てを行うことで命 令取り下げの審決が出されています。
その後紆余曲折を経てJASRACが排除措置命令を受け入れたというものです。
また、近畿の大手百貨店5社が配送料引き上げのカルテルを結んだこともニュースになりました。その中で、大丸松坂屋百貨店が課徴金減免(リニエンシー)制度に基づき排除措置命令の対象外とされたニュースもありました。
これらはビジネス実務法務検定の試験範囲であり、こういったニュースに対して知っている単語が出てくるとやはり耳を傾けます。
学んだ知識を日常で活かせるというのは非常に楽しく、モチベーションも維持しやすいですね。
その他口コミ
法学部以外の出身者にとって、法律知識の理解はとても難しいという意識があります。しかし、今回の勉強を踏まえて、ビジネス実務法務検定の出題範囲は、法律の初心者でも段階的に理解し易い内容で、「社会人」に必要な法律知識が幅広く含まれ、どのような業種・業務にも直結し役立つ資格だと感じています。
今回、ビジネス実務法務検定の合格を目指して法律全般の横断的な学習を行ったことにより、民法や会社法の理解が進んだので、今までは社内の専門部署に相談していたことでも、ある程度までは自分でも判断出来るようになりました。また、専門部署に相談する際にも、関連事項を前もって調べることができるようになるなど、今までよりも自分の仕事の幅が広がりました。
資格取得後の所感
実務でビジネス実務法務の知識が効果を発揮
私は職種が経理ですので、ビジネス実務法務は実務や転職に活かすというよりは自己啓発目的で取得しました。
しかし、ビジネス実務法務では下請法や債権の管理/回収、会社法が試験範囲に含まれているため、実務でビジネス実務法務の学習が活きていると感じる機会がありました。
主には、下請法と取引先の破産です。
下請法の「60日以内に支払う」という要件を充たしていなかった為の改善や、取引先破産時の貸与資産の取り扱いなどいついて上司と協力して対応できたのは、ビジネス実務法務のおかげでした。
その他にも株式会社の機関(株主総会や取締役会など)や株主の権利などについて体系的に学習できたのは非常に面白かったです。
経理の転職でも触れられることがある
転職の際、せっかくなので資格欄にビジネス実務法務2級の記載をしたのですが、面接でビジネス実務法務について触れられる機会が数回ありました。
高く評価されたというわけではありませんが、コンプライアンスに対する前提知識や意識について、企業側に安心を与えられたという意味では多少効果はあったかもしれません。
認知度はかなり低い
ここまでメリットばかり記載しましたが、やはり知名度はまだまだ低いです。
受験者も1~3級合わせて年間40,000人とかなり少数です。
※日商簿記は試験回数が違うとはいえ、年間500,000人です。
転職時、リクナビネクストなどの転職サイトで資格一覧で選択する項目にすらなく認知度の低さを再認識しました。
面接で触れられる機会があるとしましたが、かなり限定的と思われます。
まとめ
ビジネス実務法務は認知度は低く、リターンが小さいですが合格率から考えるとそれほどコスパは悪くないのかなと思います。
業種、職種にもよりますが、コーポレート部門のかたは挑戦して損のない資格です。
検討中の方はぜひ挑戦してみてください。
それでは!
